Apache HTTP サーバ バージョン 2.0

複数のユーザのいるシステムでは、UserDir ディレクティブを使って 各ユーザがホームディレクトリにウェブサイトを構築できるように設定することが 可能です。URL http://example.com/~username/ を訪れた人は "username" というユーザの UserDir ディレクティブで指定された サブディレクトリからコンテンツを得ることになります。
| 関連モジュール | 関連ディレクティブ |
|---|---|
UserDir ディレクティブは ユーザ毎のコンテンツが読み込まれるディレクトリを指定します。 このディレクティブはいろいろ違った形式を取ることができます。
スラッシュで始まらないパスが与えられたときは、ユーザのホームディレクトリ からの相対パスとみなされます。次の設定があったときに:
UserDir public_html
URL http://example.com/~rbowen/file.html は パス /home/rbowen/public_html/file.html へ 変換されます。
パスがスラッシュで始まるときは、ディレクトリパスはそのパスに ユーザ名を加えたものからなります。次の設定のとき:
UserDir /var/html
URL http://example.com/~rbowen/file.html は パス /var/html/rbowen/file.html へ変換されます。
アスタリスク (*) を含むパスが指定されたときは、アスタリスクを ユーザ名で置換したものが使用されます。このような設定だと:
UserDir /var/www/*/docs
URL http://example.com/~rbowen/file.html は パス /var/www/rbowen/docs/file.html へ変換されます。
UserDir のドキュメントに示されている構文を使うことで、 どのユーザがこの機能を使うことができるかを制限することができます:
UserDir enabled
UserDir disabled root jro fish
上の設定は dissabled 文のユーザ以外のすべてのユーザに 対して UserDir の機能を有効にします。同様にして、以下のように 数名のユーザ以外に対してこの機能を無効にすることもできます:
UserDir disabled
UserDir enabled rbowen krietz
他の例は UserDir の説明を参照してください。
それぞれのユーザに専用の cgi-bin ディレクトリを与えるために、 <Directory> を使ってユーザのホームディレクトリの指定された領域に対して CGI を有効に することができます。
<Directory /home/*/public_html/cgi-bin/>
Options ExecCGI
SetHandler cgi-script
</Directory>
そして、UserDir が public_html に設定されていると仮定すると、 そのディレクトリの CGI プログラム example.cgi は以下の様に呼び出されることができます:
http://example.com/~rbowen/cgi-bin/example.cgi
ユーザに彼らのウェブ空間でのサーバの設定の変更を許可する場合、 ユーザは .htaccess ファイルを使って設定を変更する必要があります。 AllowOverride の値を ユーザが変更することを許可したいディレクティブに対して十分なものに 設定していることを確認してください。この機能がどのようにして動作しているか の詳細は .htaccess チュートリアル を読んで ください。